今回は最近話題のローコード・ノーコードについてご紹介します。
Microsoft Power Platform などのローコード・ノーコードプラットフォームは、習熟度の浅い新しいユーザーを引き込み、アプリケーションやソフトウェア開発に変革をもたらしています。
Microsoft の調査（2021年）では、ローコード・ノーコードユーザーの 82% がローコード・ノーコードは開発知識や技術スキルの向上に役立つと回答しています。 さらに、同プラットフォームやアプリの使用は、83% のユーザーの仕事の満足度や作業負荷に好影響を与え、80% のユーザーのやる気に好影響を与えていることが示されています。
充実したスキルアップ機会の提供と従業員のリテンション
ローコード・ノーコードプラットフォームの学習機会は、まさに今日の労働者が求めている専門的な能力開発に繋がります。
同プラットフォームのユーザーや潜在的なユーザーの80％以上が、技術的なスキルアップに投資してくれる企業で働きたいと回答しており、既存ユーザーは潜在的なユーザーよりも、関連する社内研修の機会を活用している傾向があり（78%対41%）、技術的なスキルアップに対する組織の投資についても、より好意的に受け止めています（63%対36%）。
Microsoft Power Platformなどのテクノロジーの活用は、ビジネス・ディシジョン・メーカー (BDM) が抱える重要な課題であるイノベーションの推進や人材獲得・リテンションにも繋がります。ローコード・ノーコード開発プラットフォームは、有意義な学習機会や昇進への明確な道筋の提供につながるかもしれません。
テクノロジー業界のジェンダー問題に挑む
ローコード・ノーコードのプラットフォームの採用は、IT業界の男女格差の是正にもつながります。
現在、クラウドコンピューティングの専門家のうち女性は20%未満です。ジェンダー多様性のある企業はより良い業績を上げていることが示されており 、ジェンダー平等を進めることで、2030年の世界のGDPは最大13兆ドル増加する可能性があります。
一方、IT業界の女性は、自分の技術スキルが時代の先端を行っていると感じている割合が男性よりも低く、キャリアアップのための新技術の購入や試用に制約があると答えた人が、男性の4倍であることが調査で明らかになりました。ローコード・ノーコードプラットフォームへの投資は、女性のキャリア開発をサポートし、組織内の男女平等を促進する方法の一つにもなります。
投資障壁となる認知度の低さ
ローコード・ノーコードプラットフォームが企業文化に大きな可能性をもたらすのであれば、なぜもっと広く採用されないのでしょうか?
多くのBDMとユーザー(それぞれ71%と76%)は、その理由として同プラットフォームの潜在的な使用例に関する認知度の低さを挙げており、セキュリティやコスト、従業員へのトレーニングも上位に挙げられています。
導入すればその効果はすぐに現れ、イノベーションサイクルが始まりますが、初期投資の確保が障壁となっています。BDMは意思決定プロセスに精通していることが多く、メリットや成功事例など説得力のある採用事例を経営幹部に提示し、投資を推進できる立場にあります。ローコード・ノーコードプラットフォームを従業員の能力開発の機会として活用することで、献身的で創造的で多様な従業員の育成にもつなげられるでしょう。
まとめ
以上のように、ローコード・ノーコードプラットフォームへ投資し、従業員に学習機会を提供することはリテンションやキャリア開発のサポート、組織内の男女平等を促進する一つの方法となり、従業員の育成にもつなげられます。
富士フイルムデジタルソリューションズではMicrosoft 365ライセンスで利用可能なPower Platformを活用したローコード・ノーコードでのアプリ開発による業務効率化やDX推進をご支援しております。また、Power Platformの知識を習得したいお客様に対するハンズオン教育と導入したアプリをより詳細に理解いただくための導入教育サービスも行っております。
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出典：https://cloudblogs.microsoft.com/powerplatform/2022/05/24/low-code-trend-report-2022-building-a-learning-culture-on-a-low-code-platform/
解釈・翻訳：富士フイルムデジタルソリューションズ株式会社
