最近のERPの市場シェアはどうなっているでしょうか? 最新の情報ではありませんが、米国のPanorama Consulting Solutionsの「CLASH OF THE TITANS 2017」によれば、ERPのシェアは、SAPが19.0%で一番、次がMicrosoftの16.0%、そしてOracleが13.0%という順番です。
また、少し前の情報ですが、同じPanorama Consulting Solutionsの「The 2015 Manufacturing ERP Report」によれば、全業種のERPシェアは、SAPが33%、MicrosoftとOracleが27%で並んでいましたので、上記とは数字レベルが違いますが、その後、MicrosoftがOracleを引き離したということが分かります。つまり、最近はMicrosoftの伸びが著しいといえるのだと思います。
私は、大分以前にはOracleのERPを扱っていました。その頃のERPのシェアといえば、SAPが断トツでOracleがそれを追いかけるという構図でした。その頃はMicrosoftはシェアの上位には出てきていませんでした。それから20年が経ち、Oracleはひと頃の勢いがなくなり、Microsoftが勢いがあってSAPを追いかけているといった状況といえます。
この同じレポートによれば、製造業についてのシェアは、Microsoftが38%、Oracleが13%、SAPが11%と他の3倍ほどの断トツにMicrosoftが抜きんでています。つまり、Microsoftは製造業に強いということが判断できます。
これは、製造業では他の業界に比べてMicrosoft Officeを導入・利用しているケースが圧倒的に多く、同じMicrosoft製品が使いやすいといった背景があるからと言われています。
これは、ERPの話題ではありませんが、今年2月の「シリコンバレーNextレポート MSのクラウド売上高がAWSを上回る?米IT大手の17年10~12月期決算」によれば、Microsoftのパブリッククラウド事業の売上高がAmazonのそれを上回ったとのことです。
Microsoftの同期の売上高は53憶ドルでAmazonの売上高51憶1300万ドルを上回りました。売上高の伸び率ではMicrosoftは56%でAmazonの45%を大きく上回っています。
このように、クラウドでもERPでも最近勢いのあるMicrosoftですので、私たちのようにMicrosoftのERPを取り扱っているベンダーにとっては心強いことです。
皆様方も安心してMicrosoftをご採用いただければと思います。