お役立ち情報

アプリ開発の未来

Gartner® 社によると、2026 年までに、新規アプリ開発の 75% がローコード開発で行われるようになります。

Microsoft Power Platform は、開発者の生産性を向上させ、これまで以上に迅速なソリューション構築を可能にする、包括的なローコードプラットフォームを提供しており、プロの開発者も利用するようになっています。Microsoft Power Platformを使用してカスタムアプリを作成し、プロセスを自動化し、組織全体の情報を管理することが可能です。さらにAI機能(Copilot)が搭載されたことにより、より大きな変革がもたらされるでしょう。

Power PagesのCopilotでWebサイトの構築方法が変わる

Power PagesのCopilotプレビュー版では、次世代AIによってWebサイト構築プロセスが高速化されています。Copilot が編集を支援するため、自然言語を使用して素早いテキスト生成が可能です。自然言語入力により、フィールドの編集、削除、追加だけでなく、Microsoft Dataverseでテーブルを自動生成してフォームを構築したり、Web ページレイアウトの生成、画像の作成、サイトテーマの編集をしたりすることも可能です。また、Power PagesサイトにワンクリックでPower Virtual Agentsチャットボットを追加すると、生成AIがユーザの質問に即座に回答してくれるようになり、Power Pagesサイトの作成プロセスを効率化できます。

Power BIのCopilotでデータの可能性を最大限に引き出す

Power BIのCopilotプライベートプレビュー版では、探しているビジュアルやインサイトを簡単に説明すると、Copilotがデータからインサイトへの移行を支援してくれます。レポートの迅速な作成や調整、DAXの生成や編集、説明要約の作成、データに関する質問などを、すべて会話形式で行うことができます。トーン、スコープ、スタイルを簡単に調整したり、要約テキストを追加したりして、よりインパクトのあるデータインサイトを提供できるようになるでしょう。

Power Virtual Agentsと生成AIでボット構築方法が変わる

Power Virtual Agentsのパブリックプレビュー版では、データソース、コンテンツ、APIを指定するだけで、生成された回答を使用して顧客と会話をするボットを作成できます。API やプラグイン、Microsoft Power Platform コネクタ、Power Automate フローを呼び出すなどのアクションが必要な場合、ボットは、新しい生成アクションエンジンを使用してユーザの要求を理解し、API、アクション、ツールのライブラリを調べて、要求を満たすことができるものを特定します。その後、それらをボット自身で組み立てて連結し、要求を完了するためにユーザとチャットして必要な追加情報を得ることもあります。
開発者は、ノードごとにゼロから会話を構築する時間が減り、知識とツールの整理に集中することができるようになり、従来のボット構築方法が変わるでしょう。

Power Virtual Agents で新しい高度なオーサリングキャンバスの体験を

Microsoft Bot Framework Composerの強力な機能とPower Virtual Agentsの直感的なオーサリングの統合により、単一のボット作成キャンバスが提供されます。
これにより、ローコード開発者からプロの開発者まで、誰でも、豊富なマルチオーサー機能とエディタを使用して、Power Virtual Agents 内で共同作業を行うことができます。新機能には、豊富な応答オーサリング、ボットにAPIまたはイベントを追加する機能、Microsoft Power Fx、Microsoft Azureサービスへの接続、新しい生成AI機能のホスト等があります。

Power Automate でカスタムアクションを構築する

Power Automate のパブリックプレビュー版では、開発者がActions SDKを使用してデスクトップフローでカスタムアクションを作成、使用、管理できるようになり、開発者は膨大なライブラリを拡張して、一般的に使用されているアプリや自社開発アプリを操作することが可能となります。また、Power Automate の Copilotプレビュー版では、クラウドフロー用のデザイナーが搭載されており、自然言語を使用した統一されたエクスペリエンスが実現し、自動化が加速され、開発者は、よりスマートに作業を進められます。

Microsoft Power Platform で開発者の生産性を向上させる

Microsoft Power Platform における開発者の生産性をさらに向上させるため、マネージド環境には、組織が承認したテンプレートとコンポーネントのカタログ機能が追加されました。PAC CLIやGitHubアクションを使用して、自社ソリューションで使用するためのアプリ、フロー、ボットなどの成果物を公開することができ、コンポーネントの増加とともに新しいアプリ作成にかかる時間とコストの削減につながるでしょう。
IT管理者は、アプリのエコシステムを維持・管理し、組織全体で使用できるコンポーネントを一ケ所で共有することが可能になります。これにより監査証跡が作成され、アプリ構築プロセスが加速するでしょう。
さらに、Power AppsのCopilotにはアプリ開発を加速させる機能が盛り込まれています。開発者は、自然言語を使用して画面やコントロールを追加し、Excelから非構造化データをすばやく理解して読み込むことができます。また、Power AppsのCopilotは、モデル駆動型アプリのデータ上で動作し、エンドユーザが会話を通じて膨大な量の情報からインサイトを得られるようになります。既存のデータからアプリを作成することが、かつてないほど簡単になるでしょう。

まとめ

Microsoft Power Platformを使用してローコードでカスタムアプリを作成し、プロセスを自動化することにより、組織全体の情報を管理することが可能です。Power Platformの各種アプリへの次世代AI機能の搭載により、開発者の生産性がさらに向上し、新しいアプリ作成にかかる時間とコストが削減されるでしょう。また、マネージド環境では、組織全体で使用できるコンポーネントを一ケ所で共有・管理することが可能になり、アプリ構築プロセスがより一層加速されるでしょう。

富士フイルムデジタルソリューションズでは、Microsoft 365ライセンスで利用可能なPower Platformを活用したローコード・ノーコードでのアプリ開発による業務効率化やDX推進をご支援しております。また、Power Platformの知識を習得したいお客様に対するハンズオン教育と導入したアプリをより詳細に理解いただくための導入教育サービスも行っております。当社のMicrosoft Power Platformソリューションについてはこちらをご覧ください。資料ダウンロードはこちらのフォームをご記入ください。

出典:https://cloudblogs.microsoft.com/powerplatform/2023/05/23/the-future-of-app-development-with-microsoft-power-platform/
解釈・翻訳:FBDS