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Power Automate Process Miningと次世代AI

業務改善に悩みを抱えている企業は多いのではないでしょうか。

企業の現場業務を把握し、業務改善の対象とすべきポイントを効率よく絞り込む上で有効な手法の一つが、プロセスマイニングです。
プロセスマイニング(イベントログに基づいてビジネスプロセスの分析を行う技術)とタスクマイニング(ユーザーがデスクトップで実行するタスクの詳細手順を取得できるようにする技術)によるプロセスインテリジェンスの活用は、企業のプロセス最適化、コスト削減、より効率的な事業運営方法の発見などにつながるでしょう。

2023年8月1日に一般提供が開始されたMicrosoft Power Automate Process Miningは、次世代AIを搭載しており、企業は、ビジネス全体で起きていることを容易に理解し、プロセスに関するインサイトを最大化することが可能です。さらに、レコメンデーション機能を使用してプロセスの複雑さを軽減し、オペレーションを変革し、自動化とローコードアプリで継続的なプロセス改善を推進することもできます。

Power Automate Process Mining

プロセスマイニングとタスクマイニングは、プロセスのボトルネックを特定し、継続的に改善するためのインサイトを提供します。テンプレートにより、Power Automate:クラウドフロー、Power Apps、Power Virtual Agents、Azure(DevOps、Logic Apps、Durable Functions、Bot Framework)、およびSAP等の他システムからもビジネスプロセスのインサイトをシームレスに得ることができます。

業務非効率部分の特定し、高度な分析でインサイトを得る

豊富なビジュアルプロセスマップの取得、AIを活用した根本原因分析によるエンドツーエンドのプロセス分析、階層ビューなどにより、プロセス改善のインサイトを得られます。推奨KPIとフィルタオプションを使用して非効率な部分を特定し、自動化の可能性を明確化、O2C、P2P、サプライチェーン、その他のユースケースを含む財務向けテンプレートを使用して、より迅速にインサイトを得ることが可能です。

ローコードによる自動化でプロセスを最適化する

Power Automate を使用し、プロセスに関するインサイトを引き出してレコメンデーションに沿って自動化、Power Apps、Power Virtual Agents、およびローコードを使用して複数のアクションを適用することで、プロセスを最適化します。KPIが達成されなかった場合には、Microsoft TeamsやOutlookで通知が来るように設定できます。

また、継続的なモニタリングを通じて、実施したプロセスの最適化を常に把握し、プロセスの逸脱を特定し、新たな目標と課題を定義します。こうして最も効率的なプロセスを達成し、分析と改善を重ね、継続的なプロセス改善を推進します。

Microsoft Power Platform ライセンスの価値をさらに高める

Power Automate Process Miningの一般提供開始により、ハイパーオートメーションにとどまらず、Microsoft Power Platform Copilot、 Power Apps、Power Virtual Agent、Power AutomateのAIアシスタントであるCopilotを含む包括的なローコードプラットフォームの提供が始まります。大規模なモダナイゼーションを実現し、ビジネス価値を高める革新的なソリューションを構築するためのローコードプラットフォームとして、Power Platformを標準とするお客様が増えています。
一般提供開始にあたってのライセンス名称や価格、SKUの変更点は以下の通りです。

  • 「Power Automate Attended RPA per user」ライセンスは「Power Automate Premium」に名称変更され、価格は1ユーザーあたり月額40米ドルから、月額15米ドルに引き下げられます。このライセンスには、デジタル・プロセス・オートメーション(DPA)として知られる無制限のクラウドフローと、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)として知られる無制限のデスクトップフロー(有人モード)の両方と、Power Automateプロセスマイニングの使用権が含まれます。
  • 「Power Automate Process」ライセンスは、無人デスクトップ自動化(RPA)や組織全体のクラウドフローベースのプロセス実行に使用できる自動化「ボット」を利用できます。1ボットあたり、月額150米ドルで始めることができます。
  • 新しい「Power Automate Premium」ライセンスの契約により、「Power Automate Process Mining」を利用できます。また、「Power Automate Process Mining add-on」は、容量ベースのライセンスで、1テナントあたり月額5,000米ドルで購入可能です。(100GBのプロセスマイニングストレージを含む)アドオンの利用により、より大きなビジネスニーズや大容量のユースケースに対応するための追加容量を得ることが可能です。
  • 「Power Apps per user」ライセンスは、「Power Apps Premium」に名称変更されます。サービス内容は変更ありません。
*価格は現時点でのものであり、変更される場合があります。最新の価格情報については、Power Automateの価格ページをご覧ください。

まとめ

Power Automate のプロセスマイニングとタスクマイニングは、プロセスのボトルネックを特定し、継続的に改善するためのプロセスインサイトを提供してくれる機能です。AIを活用した根本原因分析によるエンドツーエンドのプロセス分析で、プロセス改善のインサイトを得ることができます。また、非効率な部分を特定して自動化の可能性を明らかにし、テンプレートを使用して、より迅速にインサイトを得ることが可能です。ローコードによる自動化でプロセスを最適化して継続的なモニタリングを行い、分析と改善を重ねることにより、コスト削減やより効率的な事業運営方法の発見につながることが期待できます。

富士フイルムデジタルソリューションズでは、Microsoft 365ライセンスで利用可能なPower Platformを活用したローコード・ノーコードでのアプリ開発による業務効率化やDX推進をご支援しております。また、Power Platformの知識を習得したいお客様に対するハンズオン教育と導入したアプリをより詳細に理解いただくための導入教育サービスも行っております。
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出典:https://cloudblogs.microsoft.com/powerplatform/2023/07/18/microsoft-launches-power-automate-process-mining-and-next-generation-ai/
解釈・翻訳:FBDS