イノベーションは、企業が競争力を維持し成功を収めるための基本的な要素であり、世界経済が様々な課題に直面して不況が続く中、その重要性はさらに高まっています。
財務チームは、イノベーションを戦略や業務に取り入れる重要な役割を担っており、CFOは、ビジネスの財務管理者としての責任を果たすだけでなく、他部門と積極的に協力してイノベーションを促進し、潜在的な混乱に備える必要があります。厳しい環境の中、CFOは限られた資源でより大きな成果を求められており、そのような状況で目標達成の鍵となるのがイノベーションです。
今日の財務チームが直面する最大の課題のひとつは、膨大な量のデータが生成され、その管理や有効活用が困難になっていることです。多くの場合、かつては十分だったレガシーシステムも、今では時代の流れについていけず、置き換えるにもコストがかかります。さらに、複雑化するビジネスを予測するためには、財務チームが利用できるツールをもっと増やす必要があります。一方で、財務チームは手作業による非効率的なプロセスやエラーに悩まされ、貴重な時間とコストを消耗しています。さらに、世界的なリスクと脅威の増加により、財務部門が遵守すべき規制やコンプライアンス要件も複雑化しています。
そこで、ファイナンス・センター・オブ・イノベーション(FCI)を導入し、デジタル化が必要なプロセスを特定することにより、財務チームが課題に迅速に対応し、将来に目を向け、ビジネスを成功へと導くことが可能となります。
FCIは、ファイナンスにおけるイノベーションの推進と新しいソリューションの創出にフォーカスする組織内の専門チームや部門のことです。FCIを導入することで、財務チームには以下のようなメリットがあります。
財務チームは、FCIと密接に連携し、自動化を導入して定型業務を最適化できる分野を特定し、優先順位をつける必要があります。一般的な例としては、データ入力の自動化、買掛金や売掛金の管理、経費管理、コンプライアンス、監査業務などが挙げられます。しかし、その導入や具体的な作業は、企業固有のニーズによって異なる点に留意が必要です。FCIと協力して自動化が必要な部分を特定し、プロセスの合理化とコスト削減を図ることにより、従業員はより戦略的な構想に集中することが可能となり、組織の成長と収益向上につながることが期待できます。
FCI によって最適化の優先事項が特定されたら、次のステップは、問題を解決するための適切なリソースの選択です。Microsoft Power Platform は、レガシー ERP の複雑なビジネス課題を迅速に解決したい財務チームにとって、強力なソリューションとなります。プロの開発者であるかどうかにかかわらず、使いやすいツールによって誰でもソリューションを作成することができます。
また、マイクロソフトのローコードアプリは、Microsoft Dynamics 365 Financeを含む様々なERPと互換性があり、簡単に使い始められます。使いやすいテクノロジーとベストプラクティスにより、組織のリソースを最適化し、より付加価値の高い活動に時間を割くことができ、少ないリソースでより多くのことを行うことが可能になります。このアプローチを採用することで、多くの手作業や時間のかかる作業を合理的かつ効率的な財務業務に転換し、アジャイル型組織(組織を取り巻く状況の変化に対して柔軟かつ素早く対応可能な組織構造)を維持し、将来に備えることができるでしょう。
以上のように、ファイナンス・センター・オブ・イノベーション(FCI)がファイナンスにおけるイノベーションの推進や新しいソリューションの創出にフォーカスすることにより、財務計画・分析の強化、財務プロセスの合理化、リスクマネジメント・財務報告の改善、コンプライアンス違反のリスク低減等が期待できます。また、財務チームがFCIと密接に連携し、自動化が必要な部分を特定し、プロセスの合理化とコスト削減を図ることにより、組織の成長と収益向上の促進が期待できます。
富士フイルムデジタルソリューションズは、豊富なMicrosoft Dynamics 365・Power Platform導入経験とノウハウを活かして、スピーディな導入をご支援いたします。
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出典:https://cloudblogs.microsoft.com/dynamics365/bdm/2023/01/30/finance-reimagined-microsoft-uses-low-code-and-automation-to-streamline-processes/
解釈・翻訳:富士フイルムデジタルソリューションズ株式会社