お役立ち情報

製造業における熱中症対策事例

近年、気温の上昇や現場従業員の高齢化等に伴い、職場での熱中症予防対策に注目が集まっています。厚生労働省でも職場における熱中症予防対策を実施すべく、ポータルサイトにて熱中症に関する資料やオンライン講習動画等を掲載しています。
今回は、熱中症対策に適した「SAFEMO安全見守りクラウドサービス 」とその活用事例を紹介いたします。

1. 熱中症発生状況

 厚生労働省発表の令和5年職場における熱中症による死傷災害の発生状況の速報値では、死亡を含む休業4日以上の死傷者数は1,045人、うち死亡者数は28人となっています。業種別にみると、死傷者数については、全体の約4割が建設業と製造業で発生。また、死亡者数は、建設業が最も多く、製造業、警備業及び農業が同数で続きます。
事故発生の多くの事例で暑さ指数(WBGT)*1を把握せず、熱中症予防のための労働衛生教育を行っていなかったことが確認されています。*2また、熱中症は命に関わる可能性もあり、かかった際は早急な対処が必要ですが、建築業、製造業などの作業現場では一人作業を要する業務も多く、  周囲からの声がけがない中で、気づかない、あるいは業務を遂行するため我慢をする、といったことから対応が遅れることがあります。

*1 Wet Bulb Globe Temperatureの略。気温、湿度、輻射熱の3つを考慮にいれた指標
*2 出展:令和5年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況」

2. SAFEMO紹介

 工場や倉庫などの作業場で熱中症リスクを軽減するには、まずは作業環境のWBGTを知り、事故が起こる前にアラートを鳴らすことが重要です。
 弊社が提供する「SAFEMO安全見守りクラウドサービス」はウェアラブルウォッチを用い、利用者の正確な位置と心拍数データ、活動量、WBGT値等の個人データを取得、リアルタイムで監視員がクラウド上で確認できるシステムです。熱中症発生リスクが高いことを検知することで早期に異常発生を発見し、対応することが可能です。
また、本人では体調の変化に気づかない場合もあり、熱中症対策では周囲からの声掛けも重要となります。  「SAFEMO安全見守りクラウドサービス」では、発報アラートを監督者やグループ設定先を細かく設定できるため、周りの方が積極的に「休息を取るように」と連絡できることも利点の一つです。

3. 活用事例

では実際の活用事例をご紹介します。

【採用事例A社】
■業種:製造業(玩具製造)
■案件概要:
製品倉庫を保有しており、屋内外で出荷・荷受け管理を行っているメンバーに対する熱中症対策を検討

【お客様課題】
・定量的な判断基準を設け対策したい
・発症リスクや自己認識には個人差があるため、一定の判断基準に基づいてメンバーの健康管理、リスク管理方法を検討したい

【製品選定理由】
・個人ごとに「しきい値」を設定できるため、各人に合ったアラートが設定できる
・アラート通報先を自由に設定できるため、部門ごとやグループ分けなど必要な全ての人に認知させることができる
・体調に変化がある人のバイタルデータ分析が行える

【お客様の声】
熱中症になりやすい状況にあることをアラームで知らせてくれるので、これまでよりも意識して状況確認や声掛けが出来るようになった。

従業員の安全・健康を守ることは企業にとって最重要項目の一つです。
富士フイルムデジタルソリューションズは、グループ関連会社や多くのお客様にテクノロジーを活用してDX推進をご支援してきました。その経験で培ったノウハウを、様々なソリューション・サービスを通してお客様にご提供し、お客様の生産性向上を支援するDXパートナーとなることを目指しています。ぜひお気軽にご相談ください。  

また、5月29日(水)、熱中症対策向けのウェビナーを開催いたします。
本ウェビナーでは、従業員・作業員の安全・体調 を見守る「SAFEMO安全見守りクラウドサービス(以下SAFEMO)」を用いた熱中症対策について、実際に利用されたユーザー様の声を交えてご紹介させて頂きます。昨年は最終的に導入に至らなかったが今年こそは、という方にもお役に立てる内容です。
この機会をお見逃しなく、ぜひご参加ください。

イベント情報はこちら
製品に関するお問い合わせ・資料請求はこちら