オンプレミスのソリューションやインフラは、かつては最先端でしたが、今では日に日に適応性、有用性、安全性が低下しています。弾力性、拡張性、アクセシビリティが、かつてないほど重要となっている今、クラウドへの移行に優先的に取り組むべきでしょう。
Dynamics 365クラウドにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
特に、Dynamics AXやその他のオンプレミス型ERPソリューションを利用している財務・業務部門のお客様は、「今あるもので十分だ」と言われる傾向があります。しかし、ビジネスの世界では、「これで十分」という自己満足がイノベーションや成長の妨げになることが少なくありません。競合他社がクラウドを利用して成長を加速させていることを念頭におきたいものです。
Dynamics 365のお客様は、データ統合と革新的な機能に加えて高度な機械学習と予測分析機能を活用し、レガシープロセスをリアルタイムで最適化し、オンプレミスの競合他社を凌駕しています。
クラウドへの移行を阻むもう一つの障壁は、自社のニーズが独自のものであるという考えです。オンプレミス型企業のソリューションは、長年にわたって大幅にカスタマイズされており、その時々の特定のビジネスニーズに対応していることがしばしばです。
カスタマイズされていることにより移行の複雑さは増しますが、革新的な機能、ローコード、ノーコード、コード拡張、ISVアプリケーション等により、レガシーカスタマイズが不要となる場合も多いのです。
Dynamics 365は、お客様のビジネスとともに成長するよう設計された柔軟性と拡張性を備えており、お客様は統一されたデータでリアルタイムに組織を管理することが可能です。
クラウドの安全性に疑念を持つ組織が多いですが、最新のクラウドベースのソリューションでは、ゼロトラストのセキュリティフレームワークを利用できます。ゼロトラストは、潜在的な脅威が既にゲートを突破していることを想定し、リスクと脅威を最小化するために、マイクロソフトにより、事前に認証情報の確認と再認証が行われます。
サイバー攻撃の高度化、スピード、適応性、犯罪組織の強大化等を考慮すると、サイロ化された非クラウド環境で自社を保護することは、どの企業にとってもほぼ不可能と言えます。マイクロソフトのクラウドソリューションは、ローカライズされたコンプライアンス、セキュリティ、ガバナンスの更新を定期的に提供します。これにより組織的な効率化とコスト削減が実現し、お客様のチームとITスタッフは、セキュリティの負担をマイクロソフトに任せ、他のプロジェクトや成長に合わせた戦略的優先事項に集中できるようになります。
クラウドに移行した企業の報告によれば、62%の企業で顧客満足度の向上が見られ、ユーティリティと専用ツールの利用により新製品の発売スピードが44%向上しています。また、オンプレミスのソリューションと比べ、セキュリティインシデントが60%減少しています。クラウドへの移行は、効率性、適応性、セキュリティのいずれの点でも理にかなっているのです。
以上のように、カスタマイズされたオンプレミスのソリューションやインフラを柔軟性と拡張性のあるクラウドへ移行させることにより、成長の加速やコンプライアンス、セキュリティ、およびガバナンスの強化につながることが期待できます。
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出典:https://cloudblogs.microsoft.com/dynamics365/bdm/2022/06/01/3-reasons-to-not-delay-your-migration-to-dynamics-365-in-the-cloud/
解釈・翻訳:FBDS